個人事業主として起業したいと考え始めると、屋号について気になってきますよね。
ただ、屋号についてはあまりなじみがないので

  • 屋号ってそもそも何?法人名や商号とは何が違うの?
  • 屋号って必ず付けなければいけないの?
  • 確定申告の際の屋号は、どう書けば良い?
  • 屋号を決めるとき、注意点はあるの?
  • 屋号はどうやって付ければいい?

など、色々な疑問点も出てきてしまいますよね。

そこでこの記事では、

  • 屋号と法人名、商号の違い
  • 個人事業主として起業する際、屋号は必ず必要か?
  • 確定申告書の際の屋号の書き方について
  • 屋号を決める際の注意点について
  • 屋号の決め方の手順の例

など、屋号について解説していきたいと思います。
基本的なことから分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

屋号とは?法人名や商号との違い

まず、屋号についての基本的な解説と、法人名や商号との違いについて、解説していきます。

屋号と法人名、商号との違い

屋号とは、個人事業主が起業の際に付けることができる名前のことです。

例えば、

  • ネイルサロン○○
  • △△デザインオフィス
  • ××商店

などが挙げられますね。
また、ライターなどの場合は本名でも構いませんし、ペンネームなどでもOKです。

一方、法人名と商号はイコールとなり、法人格を持つ会社の名称となります。
法人として登記され、法律で認められた

  • ○○株式会社
  • △△合同会社

などの名称が挙げられます。

まとめると、
屋号=個人事業主として起業する際に付けられる名称
法人名(商号)=設立の際に登記される、法人としての名称

となります。

屋号を付ける際の手続きは?屋号は必須なの?

屋号は、個人事業主として開業する際、税務署に提出する個人事業の開廃業届出書に、屋号を記入することで付けることができます。
ただし、屋号を付けることは必須ではなく、その欄を記載せず開業届を提出しても、開業することはできます。

また、屋号は好きなタイミングで自由に変更もできます。
その際は、変更してすぐに税務署に届け出ることは不要です。次回の確定申告の際に新しい屋号を記載すればOKです。

確定申告の際の屋号の書き方

確定申告の際、屋号を記入する欄があります。
ですが、この欄については屋号のあるなしに関わらず、記入しなくても良いことになっています。
青色申告でも白色申告でも、どちらでも記入はなくて良いので、あまり気にすることはないでしょう。

屋号の付け方とは?付ける際の決まりや注意点について

屋号には、付ける際の決まりや注意点がありますので、それについて解説していきます。
また、屋号の付け方については正解はありませんが、例としてひとつの手順を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

屋号を付ける際の決まりや注意点について

屋号を付ける際には、いくつか決まりがあるので、解説していきますね。

①法人名と間違えてしまうような屋号を付けてはいけません 例えば個人事業主なのに、

  • ○○株式会社
  • ××合同会社

などの、法人と思わせる屋号を付けることはできません

②商標登録されている名称を屋号に付けてはいけません

商標登録されている名称も、屋号として付けることはできません。
知らずに使ってしまうと訴えられることもあるので、注意してくださいね。

商標登録の簡易検索は、こちらの特許情報プラットフォームから検索できます。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

③ドメインが取得できる屋号にする方が良い

将来的にホームページを作成する計画があるなら、あらかじめその屋号でドメインが取得できるかどうかを確認することをおすすめします。そして、ドメインは早めに取得した方がよい良いです。(ドメインの取得は早い者勝ちのため)
屋号とドメインが同じだと信頼性もアップしますし、ホームページのURLも覚えてもらいやすくなります。

ドメインの空き状況については、こちらのサイトで検索できます。
https://www.makko.biz/domain/

④屋号と店舗名は違っていてもOK。だが、あまりメリットはない

屋号と店舗名は違っていても大丈夫です。例えば屋号が○○美容室で、店舗名が××ヘアデザインでもOKです。

しかし、法人化していない個人事業主で1店舗のみの経営の場合、屋号と店舗名を分けるメリットがあまりないと思います。
ですので特別な事情がない限りは、「屋号=店舗名」で同じ方が良いと思います。

⑤読みやすく覚えやすく、被らない

屋号は、誰からも読みやすく、簡潔な方が覚えやすく好まれます。
また、特に美容院やネイルサロンなどは、同じ地域に同じ名前の店舗がないかどうかなどを事前に検索して確認した方が良いでしょう。
その地域内で、あまりに似ている屋号だと、訴えられる可能性も出てきてしまいますので、注意してくださいね。
屋号+地域名などで検索し、被らないようにあらかじめ確認しましょう。

⑥ひとめで、何の事業をしているのか分かりやすい

例えば、○○デザイン事務所、ネイルサロン××などは、ひとめで事業内容が分かるので、初対面で名刺を交換した際などはイメージがしやすいですよね。
反対に、ネイルサロンなのに屋号が××食堂だったとしたら、屋号と業務内容に隔たりがありすぎて、不信感を与えかねません。

将来的に事業が多岐にわたる可能性があり、屋号に事業内容を入れられない、と言う場合を除き、分かりやすい屋号の方が信頼性も高く、おすすめです。

屋号の決め方の手順の例

注意点や禁止事項を踏まえ、屋号の決め方の手順のひとつの例を挙げてみますね。

①自分の事業内容を連想させる言葉やフレーズ、単語を出来るだけたくさんピックアップする

まずは自分の事業内容から連想する言葉やフレーズ、単語をたくさん挙げてみましょう。
屋号として使えるものは

  • 漢字、ひらがな、カタカナ
  • ローマ字
  • 数字
  • 記号(& ’ , – . )

となっています。

色々なパターンで、様々なフレーズで、たくさん候補を挙げてみましょう。

②候補を絞る、組み合わせてみる

候補を挙げた中からピンとくるものがあれば、いくつかに候補を絞ってみましょう。
また、単語をいくつか組み合わせてみるのもおすすめです。

③商標登録されていないか、ドメインは取得できそうか、同じまたは似ている屋号の同業者が近所にいないかを確認する

ある程度屋号が決まってきたら、その屋号が実際に使えるかを調べてみましょう。

  • 商標登録されていないか
  • ドメインが取得できるか
  • 近くの地域に類似の同業者がいないか

を確認してみてください。

④家族や友人に意見を聞いてみる

最後に、これ!というものが見つかったら、家族や友人に意見を聞いてみましょう。
自分ではものすごく気に入っている屋号でも、他人から見れば

  • 読めない
  • 業務内容が想像できない
  • スマホやPCですぐに変換できない
  • 覚えづらい

など、自分では気づかなかった点が挙げられることもあります。
一度率直な他人の意見を聞いてみて、否定的な意見が多ければ検討し直してみることもひとつの方法ですよ。

以上のような手順を踏んで屋号を決めていけば、失敗は大幅に少なくなると思います。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、個人事業主が起業した際に付けられる屋号についてまとめてみました。
屋号の付け方の手続きや変更方法、屋号を付ける際の注意事項、そして屋号の付け方の手順について、詳しく解説してみました。
これから起業して屋号を付けたい、と考えている方はぜひ参考にしてみてください。