法人カードを作る際、
「できるだけ年会費を抑えたい」
という方は多いですよね。
高いというイメージがある法人カードの年会費ですが、実は
- 永年無料
- 条件付き無料(1回使うと次年度無料、リボ払い登録すると無料など)
- 実質無料(入会キャンペーンでギフト券進呈など)
など、バリエーションは様々ですが中には無料のものもあり、便利に使うことができます。
ですが、年会費が無料だと
- デメリットはあるの?
- 付帯カード(子カードや法人ETCカードなど)の年会費はどうなるの?
- ポイントはたまる?
- マイルはたまる?
など、色々な疑問点が出てきてしまいますよね。
そこでこの記事では、以前クレジットカード会社に勤務しており法人カードを担当していた私が、年会費が無料の法人カードの種類やデメリットを解説したうえで
- 年会費はもちろん、子カードやETCカードの年会費も永年無料の法人カード
- 年会費が無料(条件付き)で、ポイントやマイルが貯めやすい法人カード
- 年会費が無料(実質)で、優待特典が充実している法人カード
などを紹介していきたいと思います。ぜひ法人カード選びの参考にしてみてくださいね!
「年会費が無料」の法人カードの種類やデメリット
年会費が無料の法人カードを申込む前に、その特徴やデメリットを知っておきたいですよね。
まずは年会費が無料の法人カードについて、解説していきます!
年会費が無料の法人カードの種類は?
年会費が無料の法人カードには大きく分けて
①年会費が永年無料のもの
→持っている間は、年会費はずっと無料
②条件付きで、年会費が無料になるもの
→・1年間に1回でも該当のカードで決済があれば、次年度の年会費が無料になる
→・条件(リボ払いへの登録)などで、年会費が無料になる
③キャンペーンなどで、年会費が実質無料になるもの
→入会キャンペーンなどでギフト券やポイントがもらえ、年会費に換算すると実質無料になる
の3種類があります。
年会費が永年無料のものは良いのですが、条件付きや実質無料のものは、気を付けていないと年会費がかかってきてしまいます。
ですので、条件などをあらかじめよく確認してから、申込むようにしましょう。
子カードやETCカードの年会費も無料なの?
年会費が無料の法人カードにも、子カードやETCカードを付帯させることができます。(付帯できる枚数はカードによって異なります)
年会費は無料のことが多いですが、中にはETCカードの発行手数料などがかかるものもあるので、付帯させる場合は事前によく確認してみてくださいね。
ポイントやマイルはたまらないの?デメリットはある?
年会費が無料というのが魅力の法人カードですが、デメリットや、ポイントやマイルについてどうなるのか気になりますよね。
以前は、年会費が無料の法人カードだと、ポイントや優待特典がないのがデメリットと言われていました。
ですが最近ではポイントや優待特典が付くなど、年会費は無料でも、様々な種類のカードが発行されるようになってきました。
ですので、特にデメリットはないと考えて良いと思います。
おすすめの年会費が無料の法人カード
ここから、おすすめの年会費が無料の法人カードを紹介していきますね!
年会費がずっと無料の法人カードのおすすめ
実は、年会費が何の条件もなくずっと無料という法人カードは現状2種類しかありません。(2018年11月現在)
その中でも、一番おすすめなのが、ライフカードが発行しているライフカードビジネスライト です。
ライフカードビジネスライトの特徴は
- 年会費が永年無料
- 子カードは3枚まで、ETCカードは1枚付帯でき、年会費は無料
- ネットで申込みが完結、登記簿謄本や決算書が不要で本人確認資料のみで審査OK
- 会社社設立後すぐでも申込みOKと公式サイトに記載あり
な点です。
年会費が無料で審査も通りやすいため、最初の1枚目につくる法人カード、または1枚の法人カードでは足らない場合の、いざと言うときのサブのカードとして持っておくのに、とてもおすすめです。
ETC専用の決済カードとして持っておくのも良いですよ。
ただし、ライフカードビジネスライトは
- ポイントが付かない
- 子カードは3枚まで、ETCカードは1枚のみの付帯
というデメリットもあるので、この辺はあらかじめよく理解しておきましょう。
ですが、特典としてVisaビジネスオファーが利用でき、レストランが優待価格(1~2割引き)で利用できるので、一枚持っておいても損はないカードです。
年会費が条件付きで無料になる法人カードのおすすめ
条件付きで年会費が無料になる法人カードは何種類かあるのですが、その中でもおすすめが、ポケットカードが発行しているP-one Business MasterCardです。
P-one Business MasterCardのカードの特徴は、
- 初年度年会費無料、次年度もカード利用が一度でもあれば無料
- ポイント還元率が0.66%と高め
- ポケットポイントをJALマイルに移行できる
- キャッシングを付帯させることができる
- 子カード、ETCカードともに5枚ずつ付帯させることができる
という点です。
一度使えば次年度の年会費が無料になる、という条件が簡単で分かりやすいので良いですね。
そしてポイントがつき、しかも0.66%と高還元です。
絶対にカードを年1度は使う予定がある、という方には、年会費は無料になりとてもおススメの法人カードです。
ただし、P-one Business MasterCardは
- ETCカードの新規発行や更新の際、1,000円の手数料がかかる
- 決算書または確定申告書などの提出が求められ、審査は厳しめ(キャッシング機能があるため)
というデメリットもありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
※条件付きで年会費が無料になるけど、あまりおすすめできない方法※
条件付きで年会費が無料になる法人カードは、他にも三井住友カードが発行している、三井住友ビジネスカード for Owners/クラシック(一般)カードなどがあります。
三井住友が発行しているので安心感があり、特典やポイント還元率もバランスが良く、おススメできるカードです。
ですが、こちらのカードは年会費無料にしようとすると、2年目からは最低一度利用し、かつマイ・ペイすリボというリボ払いに登録する必要があります。(初年度は無料です)
確かに年会費が無料になって魅力的なのですが、この方法はやらない方が良いでしょう。
なぜなら、私はリボ払いはしない方が良いと思うからです。
利率が高過ぎるし、リボの枠を多く設定すれば1回払いと同じだと言いますが、クレジットヒストリー(CICなどの信用情報機関)にはリボ払いと載るため、それが将来的にどこにどう影響するかというのが、分からないからです。
特にこれから住宅ローンを考えている方やクレジットヒストリーを気にする方は、やめたほうがいいと思います。
年会費を無料にするためにリボ払いをするより、通常通り年会費を払う方が、長い目で見ると結局は良いと思います。
年会費が実質無料になるカードのおすすめ
年会費以上のギフト券やポイントを入会時に進呈し、年会費が実質無料になるというのがこのタイプです。
カードによってはそのギフト券やポイントで何年分かの年会費を還元できるため、しばらく使ってみてから継続するかどうか決めたい、まずは使ってみて、使い心地を確かめたい、という方にはおすすめです。
様々なカードで入会キャンペーンは行われていますが、その中でもおすすめはオリコが発行している
EX Gold for Biz S です。
(EX Gold for Biz Sが個人事業主向け、EX Gold for Biz Mが法人向けです。)
EX Gold for Biz Sは、
- ゴールドカードなのに年会費が2,000円(初年度無料)
- 入会時、4,000円相当のオリコポイントがプレゼントされるため、2年分の年会費が還元できる
- ポイント還元率が0.5%で、JAL、ANAマイルに移行できる
- 審査が通りやすい
- 国内の主要空港ラウンジが利用できるなど、特典が多い
- 子カード、ETCカードともに3枚まで付帯でき、年会費は無料
などの魅力があります。
年会費は安いですがゴールドカードなので、空港ラウンジを使えるなどの特典が魅力的です。ポイント還元率もそこそこ良いです。
ただし、年会費は2年分はポイントで還元されますが、3年目からは2,000円かかってしまいますので、注意してくださいね。
まとめ
年会費が無料の法人カードの中には、様々なバリエーションや特徴があります。
年会費が無料だと思い、よく知らずに申込んでしまうと、2年目から年会費が発生してしまったり、ETCカード発行に手数料がかかってしまったり、などの損をしてしまう恐れもありますので、注意が必要です。
この記事では、年会費が無料の法人カードのメリットデメリットや、おすすめの法人カードについて解説していますので、ぜひ一度読んで、法人カード選びの参考にしてみてください。