会社を運営しているとよく聞くキーワードの1つに「交際費」というものがあります。あるいは接待費という形で聞いたことがあるという方もるかもしれません。

この交際費というのは果たしてどのような性質のお金なのでしょうか。さらに、交際費として認められるものにはどのような支出があるのでしょうか。今回は交際費について紹介します。

交際費ってそもそも何?

交際費というのは一体何なのでしょうか。原則的には交際費というのは飲食などにかかり、かつ接待のために使ったものであれば、交際費として経理処理されることになります。

その他交際費の定義としては接待費や、いわゆる機密費、さらには、その他の事業全般に係る関係者各位に対する接待や慰安、贈答その他さまざまな付き合いに関連して使わなければならない費用が交際費である、として定められています。

会社の関係者とご飯に行くのであれば、全て交際費にできるということではありません。この部分については注意しておく必要がありそうです。

交際費にすることが出来る費用とは

とはいうもののこれらの規定については、国が定めているため、いまいちどこまでが交際費にすることができるのかという部分が分かりにくかったりします。そこで今回は、交際費にすることができる費用はどのようなものか、ケーススタディで紹介していきます。

まず、1つ目の事例として社長が他社の先輩経営者の方と一緒にご飯を食べに行くケース。その際、会社同士でのお付き合いにしましょうと言われ、社長としてはこの1席をご馳走することで新しいビジネスにつながるかもしれない、と考える。そして社長がその先輩経営者の方にご飯をご馳走したとします。

この場合、立派に会社の事業運営に係る関係者を接待したということになりますので、費用は交際費として認められることになります。

もちろんこの金額があまりにも会社の収支と比較してみて大すぎるのであれば、会計担当者や税理士などからツッコミが入ることもありますが、原則的にこのようなケースでは交際費として計上することが可能です。

他の例でいうと、20代の若い経営者の方がOB訪問に来ている大学生の後輩達を連れて食事に出かけ、その場で学生からお金を取るわけにはいかないよ、という形でご飯を全て奢ってあげた場合、これに関しても交際費として認められるケースがあります。

ただ単純にご飯を食べに行っただけということであれば、場合によっては、交際費として認められないケースがあります。

このOB訪問に来ている大学生達から何か最新のトレンドについてヒアリングを行ったり、会社の現在の事業モデルについてプレゼンを行い、その上で何か若い方からのヒントをもらったという場合には事業運営に関わる関係者を接待し、その上で営業活動につなげたということになります。

これは接待費として認められることになります。結果として、交際費としての経理処理が可能になるケースもあります。

この辺りについては、実情ほとんど社長さんのポケットマネーで行われているケースもありますが、会社の経費とする場合にはこのような細かい規定がありますので、経営者の方は特に覚えておきましょう。

詳しい内容については、会社の会計担当の方や税理士の方などからレクチャーを受けることをおすすめします。

福利厚生費になるケースとは

交際費と言いつつも、実は交際費として経費処理をすることが非常に難しく福利厚生費として計上されることがあるケースもあります。

この福利厚生費になるケースとはどのようなものなのでしょうか。

例えば先ほどの社長が今回は自分の会社の部下たちを連れてご飯を食べに行ったとします。その会社はまだ新しい会社で社員もそこまで多くないので全員を連れて行きました。さらにその社員の奥さんやお子さんも連れておいでと家族を呼んで構わないと伝えました。

この場合も会社の事業運営に関係する人を接待する状況である、と言えますので、交際費として計上できるような気がしますが、実際はそうでもありません。

これはもれなく社員を呼び出し、食べ物や飲み物を振る舞ったということで福利厚生費という形での経理処理となります。

ちなみに、一部の社員だけを連れてお酒を飲みに行ったりご飯を食べに行った場合には、交際費にも当たりませんし、福利厚生費としても該当しないケースがあります。

つまりかっこよく、領収書を切ったとしても後日その領収書が認められないケースもありますので注意してください。

まとめ

今回は交際費というキーワードについてどのような性質のお金なのか、実際に飲食などに行った時に交際費として認められるのはどのようなシーンなのか、という部分について紹介してきました。

場合によっては、会社の関係者をご飯に連れて行ってお金を払ってあげたことが交際費なのではなく福利厚生費として経理処理されるケースもあるなど、ひと口に飲食代あるいは接待費の利用と言っても細い規定やルールがあることがわかりました。

これらの細かい部分についてきちんと把握しておくことこそが、経営者として求められる資質でもありますので、今回の事例をきっかけにさらに、深く学んでいきましょう。