法人カードを利用する際でも、カードによってはポイントやマイルを貯めることも、もちろん可能です。
ただ、名義が法人だと

  • ポイントやマイルは誰が使っても良いの?税務上の処理はどうなる?
  • ショッピングその他利用でも、マイルに移行できる?
  • ポイントやマイルの還元率が良い法人カードはどれ?

など、色々な疑問が出てきますよね。

そこでこの記事では、
以前クレジットカード会社に勤務しており法人カードを担当していた私が、

  • 法人カードのポイントやマイルの利用上の注意点
  • 法人カードのポイントやマイルの税務上の処理
  • 法人カード利用のポイントを、マイルに移行する際の注意点

など、法人カードのポイントやマイルの利用の仕方について解説したうえで、
ポイントやマイルの還元率の良い法人カード
をご紹介していきたいと思います。

初めて法人カードを利用する人でも分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

法人カードのポイントやマイルって、個人で利用しても良いの?

法人カードにも、カードによってはポイントやマイルが付与されるものがありますが、利用の際には注意が必要です。
その注意点について、解説していきますね。

法人カードのポイントやマイルって、個人で利用しても良いの?

法人カードの中でも、カードによっては0.5~1.0%程度の還元率でポイントが付与されます。
(法人カードの中には、ポイント付与が0%の、ポイントが付かないカードもあります。ポイント希望の場合は、法人カードを作成する前によく確認しましょう。)

では、法人カードで付与されたポイントは、誰が使っても良いのか?という点ですが、法人カードのポイントの扱いについて現在のところ税務上に明確な決まりがあるわけではないので、誰がどのように使っても法的に問題になるということはありません。
特に、個人事業主や自営の方であれば、問題なく使用できると思います。

ただし、法人名義のカードの場合は、ポイントを代表者が使うことを横領罪という人も中にはいますし、倫理的に見てNGと考える人は多いです。
ですので、法人格名義の法人カードの場合は、ポイントやマイルは個人的に使うのは控えたほうが良さそうです。まとめると

  • 個人事業主や自営の場合は法人カードのポイントやマイルを使っても問題ない場合が多い。
  • 法人格のある会社の場合、代表者がポイントやマイルを使うのは控えた方が良い

と考えたほうが良いと思います。
また、現状は問題ないものの、今後法的にポイントがどのように処理されていくか、というのは分からない部分が多いので、最新情報は適宜確認しながらポイントやマイルを使っていってください。

法人カードのポイントやマイルの税務上の仕訳は、どうすればいい?

現状では、法人カードのポイントの扱いについて現在のところ税務上に明確な決まりがあるわけではないので、実は仕訳は必要ありません。

ですが、もし仕訳をする必要がでてきた場合は、雑収入で構わないと思います。(念のため、税理士に確認しましょう。)
ただし、今後もし法人カードのポイント利用についての決まりが制定された場合は、その決まりに従って仕訳していくようにしましょう。

法人カードでマイルは貯められる?カード利用でマイルを貯める方法や注意点は?

法人カードでマイルを貯める方法は2通りあります。

・ ANAやJALなどの提携法人カードを使い、直接マイルを貯める方法
・ 提携カード以外の法人カードのショッピング利用などで貯めたポイントを、マイルに交換してマイルを貯める方法

の2種類です。
それぞれの貯め方について、解説していきますね!

ANAやJALなどの提携法人カードを使い、直接マイルを貯める方法

航空会社と提携している法人カードを使うと、入会・継続ボーナスマイルや搭乗マイルも加算されるため、よりマイルが貯めやすくなります。

①ANA法人カード

ANA法人カードの国際ブランドは、JCB、VISA、MASTER、ダイナースから選ぶことができます。
ただし、ショッピングなどのカード利用で貯まったポイントは、JCBとダイナースしかマイルに移行できません。その中でも、ダイナースは還元率が悪く利用できる場所も少ないです。
ですので、ANA法人カードでマイルを貯めたい方は、必ずJCBブランドを選ぶようにしましょう

ANA法人カードのJCBブランドは

  • ANA JCB 一般法人カード
  • ANA JCB ワイド法人カード
  • ANA JCB ワイドゴールド法人カード

の3種類があります。
年会費と、マイル移行料(ポイントをマイルに変えるために年間でかかる手数料)を比較すると

  • ANA JCB 一般法人カード(年会費2,250円、マイル移行料5,000円)
  • ANA JCB ワイド法人カード(年会費11,750円、マイル移行料5,000円)
  • ANA JCB ワイドゴールド法人カード(年会費19,000円、マイル移行料0円)

となっています。
ゴールドカード以外はマイル移行料が高いですし、ゴールドカードは年会費が高いので、飛行機を利用する頻度や年会費、手数料を事前に良く比較しましょう。

②JAL法人カード

JALが発行している法人カードとして、

  • JALカード一般法人カード
  • JALカードCLUB-Aカード

の2種類があります。
入会や継続マイル、フライトマイルが付与されるのはANAと同じなのですが、JAL法人カードは、ショッピング利用などのカード利用では、ポイントが付きません

ですので、カード利用で貯めたポイントをマイルに交換するのは不可です。純粋に飛行機に搭乗したときや継続の際以外ではマイルを貯められず、なかなかマイルが貯まらないでしょう。
絶対にJALで貯めたいという場合は別ですが、法人カードでマイルを効率的に貯めたいときは、ANAブランドを選ぶと良いでしょう。

提携カード以外の法人カードの利用で貯めたポイントを、マイルに交換して貯める方法

ANAやJALなどの提携法人カード以外の法人カードでも、ショッピングやカード利用で付いたポイントをマイルに交換することができるものがあります。

カードによって還元率が異なり、また年会費も高いものから安いものまで様々です。また、カードによってはポイントをマイルに移行する際に手数料がかかる場合がありますので、それらの経費をよく考えてカードを選ぶとよいでしょう。

法人カードで貯めたポイントは、個人のマイルに移行しても良い?

そもそも、マイルは個人にしか付与できませんので、法人カード利用で貯めたポイントは、個人のマイルに移行することができます。
こちらも、ポイントと同じように、個人事業主や自営の方であれば、代表者個人のマイルに移行することには問題ないでしょう。

しかし、法人カードが法人格名義である場合、マイル移行には法的には問題なくとも、倫理的な問題が出てくる場合もありますので、事前によく検討した方が良いでしょう。

ポイントやマイルを貯めやすい、おすすめの法人カード

ここから、ポイントやマイルを貯めやすい、おすすめの法人カードを紹介していきたいと思います。

ポイントを貯めやすい、おすすめの法人カード

①楽天ビジネスカード/楽天カード

ポイントを貯めるのにおすすめの法人カードが、楽天カードが発行している
楽天ビジネスカード です。
(※楽天ビジネスカードは単体で持つことができず、個人用の楽天プレミアムカードを持っている方のみ、申込むことができます。)

こちらのカードの主な魅力は

・ ポイント還元率が1.0%なので、個人カード並みにポイントが貯められる
・ 誕生日月はポイント3倍
・ 世界中の提携空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パス無料付帯

という点です。
ただし、年会費が12,000円(楽天プレミアムカードと合算)と高額なことと、複数枚のカードは発行できないので、その点がデメリットではあります。
ですが、ポイントは非常に貯めやすく、ANAマイルに移行もできるため、ショッピング利用が多い方にはおすすめです。

②EX Gold for Biz S/オリコ

特典も魅力的で年会費も安めで、コスパが良いカードが、オリコが発行している
EX Gold for Biz S です。
(EX Gold for Biz Sが個人事業主向け、EX Gold for Biz Mが法人向けです。)

こちらのカードの主な魅力は

・ ゴールドカードなのに年会費が2,000円(初年度0円)
・ 国際ブランドがVISA、MASTER選べる
・ 審査が厳しくない
・ 国内の主要空港ラウンジが利用できるなど、特典が多い
・ ポイント還元率0.5%

という点です。

ゴールドなのに年会費も安く、特典も色々ついており、とてもコスパが良く、ポイント還元率も悪くないです。
また、オリコモールというショッピングサイトでは、ポイントが最大15%貯まります。オリコモール経由で楽天やアマゾンでも買い物できるので、備品の購入などにはおすすめです。
ポイントはANA・JALマイルに移行も可能です。

マイルを貯めやすい、おすすめの法人カード

①ANA JCB ワイドゴールド法人カード/ANA

ANAマイルを貯める時におススメなのが、ANA JCB ワイドゴールド法人カードです。
こちらのカードの主な魅力は

・ 入会・継続や搭乗でマイルが付与される
・ カード利用でのポイントのマイル移行に手数料がかからない
・ ポイント還元率1%

など、マイルを貯めやすいカードであるのはもちろん、
最高1億円(一、部利用付帯:自動付帯5,000万円)の海外旅行傷害保険
出航遅延費用等保険金や、寄託手荷物紛失費用保険金が付帯

など、海外出張や飛行機にのる機械が多い方にはおすすめです。

ただし、年会費が19,000円と高額なことと、空港ラウンジには入れるのですがANAラウンジに入ることはできないのがデメリットではあります。

②ANA JCB法人カード/ANA

ANAマイルを貯めやすいカードで次におすすめなのが、ANAとJCBが提携して発行している
ANA JCB法人カードです。

こちらのカードの主な魅力は

・ 年会2,250円(初年度0円)
・ 入会や継続、搭乗でマイル付与
・ ANAカード会員専用運賃・ビジネスきっぷが利用できる
・ ポイント還元率が0.5%
・ ショッピングポイントをANAマイルに交換できる(※5,000円の移行手数料あり)

という点です。

ゴールドカードに比べると内容は少し劣るのですが、年会費も安いため気軽にマイルを貯めたい方や、入会や搭乗の飛行機利用のみ、こちらのカードでマイルを貯めたいというサブカードにもおすすめです。

ポイントからマイルへの5,000円の移行手数料はかかってしまいますが、マイルを自動移行でなく、マルチポイントコースにして2年に1度自分で移行するようにすれば、毎年ではなく、2年に1度の移行手数料で済みます。
こちらのカードを使う場合は、ぜひ試してみてください。

③楽天ビジネスカード/楽天カード

楽天ビジネスカードは、ポイント還元率にあわせ、ANAマイル還元率が0.50%となっており、ショッピングその他カード利用でも、マイルがとても貯めやすいカードとなっています。
また、世界中の提携空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスを無料付帯しており、飛行機に乗る機会が多い方にはおすすめです。
ただし、年会費が12,000円(楽天プレミアムカードと合算)と高額なことと、複数枚のカードは発行できないので、その点がデメリットではありますが、その点を考慮しても、ポイントとマイルを貯めるにはとても優秀なカードです。

まとめ

法人カードでもポイントやマイルを貯めることができますが、その利用方法については、分からないことも多いですよね。
この記事では、ポイントやマイルの貯め方や利用についての注意事項、そしてポイントやマイルを貯めやすい法人カードを紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。