ここ何年か、「ベンチャー企業」という言葉を聞く機会が増えてきましたよね。
しかし、ベンチャー企業という言葉は知っていても、

  • ベンチャー企業は実際にはどういう企業なのか?

は具体的にはっきりせず、気になっている方も多いのではないでしょうか?
また特に、ベンチャー企業への就職や転職を考えている方であれば、

  • ベンチャー企業で働くメリットやデメリット

なども気になることと思います。
そこでこの記事では

    • ベンチャー企業の定義などの基本
    • ベンチャー企業と中小企業との違い
        などについて解説したうえで、

        • ベンチャー企業で働くメリットやデメリット

        をまとめていきたいと思います。

        ベンチャー企業とは分かりやすく言うとどういうもの?ベンチャー企業の基本

        最初に、ベンチャー企業とは分かりやすく言うとどういう企業なのか、また中小企業との違いなど、ベンチャー企業の基本についてまとめていきたいと思います。

        ベンチャー企業とは分かりやすく言うと何?定義はあるの?

        ベンチャー企業については、業種や会社の規模などは定義されているわけではありません。
        一般的には、英単語のventureの意味(冒険的な、思い切って~する、など)通り、
        ・新しい技術やアイディアをもとに、冒険的で革新的なビジネスを思い切って進めている企業
        を指していることが多く、さらに具体的に言うと、ベンチャー企業の特徴として
        「社会のニーズの移り変わりを敏感に察知し、最新の技術や知識をもって世間に全く新しい商品やサービスを提供する創業から間もない急成長している企業」のことだと認識されています。

        ベンチャー企業と中小企業の違いとは?

        ベンチャー企業は創業間もない企業が多いことから、一般的には従業員数が少ない企業であるとされます。
        同じように従業員数が少ない企業には中小企業がありますが、では一体、中小企業とベンチャー企業の違いとは何でしょうか?解説していきたいと思います。

        1、ベンチャー企業と中小企業の関係
        ベンチャー企業には定義はないと前述しましたが、一方で中小企業は下記のように中小企業基本法により、明確な定義がされています。

        ● 製造業その他…資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社、又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
        ● 卸売業…資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社、又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
        ● 小売業…資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社、又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
        ● サービス業…資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社、又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

        多くのベンチャー企業では上記の範囲となると考えられますので、つまり、ベンチャー企業と中小企業は別のものではなく、
        「中小企業という大きな範囲の中に、ベンチャー企業もあればベンチャー企業でない企業もある」と言う認識であると考えられます。

        2、ベンチャー企業は創業から間もない
        明確に区切られているわけではありませんが、ベンチャー企業とベンチャー企業でない一般的な中小企業については、
        ・一般的な中小企業は、創業してからの期間が長い
        ・ベンチャー企業は創業してからの期間が短く、成長のスピードが速い
        と認識されています。

        これは、ベンチャー企業が最新技術を使い、それまでなかった商品やサービスを提供しているという性質があるからです。
        ですので、最初はベンチャー企業でも商品やサービスが定着して経営が安定し、長期的に経営することができれば中小企業(あるいは大企業)と認識されていきます。

        3、ベンチャー企業は、事業内容が新しい
        こちらも明確な区切りや定義はありませんが、ベンチャー企業とベンチャー企業でない一般的な中小企業では、
        ・既存のサービスや商品を使い、起業する場合は一般的な中小企業
        ・新しい技術や知識で、新しい商品やサービスを開発し、起業する場合はベンチャー企業
        と認識されています。

        特にIT系などは日進月歩でものすごいスピードで進歩しているため、新しい商品やサービスが生まれやすく、ベンチャー企業も誕生しやすい分野ですね。

        つまり上記をまとめると、
        ・中小企業を構成する一部の企業として、ベンチャー企業が存在する。
        ・中小企業の中の、ベンチャー企業ではない企業が創業から長く既存の商品やサービスを提供するのに対し、ベンチャー企業は創業からの期間が短く、提供する商品やサービスが新しい。
        となります。

        ベンチャー企業の例

        ベンチャー企業の中には、今となっては生活に欠かすことのできない商品やサービスを提供し、大企業に成長した企業もあります。
        例として
        ・メルカリ
        ・ZOZO
        ・サイバーエージェント
        ・クックパッド
        などが挙げられます。今や誰もがその名前を知っている企業ですよね。
        上記の企業はみな、設立当初はそれまでにはなかったサービスや商品を提供することで、世の中に新しい価値を提供し、成長を遂げ、今や大企業と言っても良いような規模まで成長しています。しかも、スピードの成長がとても早いのも特徴ですよね。
        つまり、いま現在のベンチャー企業も、数年経ったら上記の企業のように大企業に成長している可能性もあるのです。

        ベンチャー企業で働くメリットとデメリット

        世間に革新的な商品やサービスを提供するベンチャー企業はニュースになったり、テレビや新聞でも取り上げられることがあるため、ぜひ就職したい・転職したいと考える方も多いですよね。
        では、ベンチャー企業で働くメリットやデメリットはあるのでしょうか?まとめていきたいと思います。

        ベンチャー企業で働くメリット

        まずはベンチャー企業で働くメリットからまとめていきます。

        1、最新の技術や知識に触れることができる
        ベンチャー企業は最新の技術や知識をベースに、新しい商品やサービスを提供する企業です。
        そのため、世間にはまだ広まっていない最新の技術や知識に触れることができ、そしてそれを具体的に商品やサービスに落とし込んでいく現場に立ち会うことができます。
        そして、移り変わりが激しい世の中で、常に最新の環境に身を置き、自分を進化させていくことができます。

        2、世の中に、今までになかった価値を提供できる
        最新の技術や知識を取り入れて開発された商品やサービスは、それまでの世の中にはなかった、全く新しい価値を提供することができます。
        その新しい商品やサービスが、もしかしたらやがては世界を変えていくものになるかもしれませんし、多くの人の生活を便利にしたり、または助けることができるかもしれません。
        ベンチャー企業では、世の中を変えたり、大きなインパクトを与える仕事ができる可能性が高まるのです。

        3、仕事の裁量が大きく、幅広い業務を行うことができる
        大企業の場合、仕事は縦割りで細かく区切られており、自分の仕事の範囲としてみるととても狭く、また毎日同じ業務を行うことが多いでしょう。
        一方でベンチャー企業の場合、社員数が少ない割に成長の幅が大きくやることも日々増えていくため、1人が行う業務内容は幅が広く、そして裁量が大きくなります。
        様々な仕事を経験できる分、自分が成長するスピードは驚くほど早いと感じられるでしょう。

        4、学歴や職歴、年齢などに関係なく、昇進できる可能性がある
        大企業の場合、年功序列制度があったり、または学歴や職歴によって出世に影響があることがあります。
        しかしベンチャー企業の場合は実力主義のところが多いため、能力さえあれば昇進の可能性も高まります。
        このようなメリットから、ベンチャー企業は「自分の裁量で大きな仕事をしたい」「最新の環境の中で、スピード感を持って仕事をしていきたい」という方にはピッタリの環境です。

        ベンチャー企業で働くデメリット

        ベンチャー企業で働くことには多くのメリットがある一方、デメリットと感じられる部分もあります。
        そちらについても、まとめていきます。

        1、求められる能力が高すぎたり、仕事量が多すぎることがある
        ベンチャー企業は社員数が少なく、1人あたりの裁量が大きいことはメリットである一方、求められる能力が高過すぎる、仕事量が多すぎるなどのデメリットにもなり得ます。
        また、世間に新しい商品やサービスを提供するという性質上、注目されることも多く、期待されているという責任感から仕事への責任を必要以上に感じてしまうこともあるようです。
        そのためベンチャー企業では労働時間が長くなってしまう傾向にあるため、無理しすぎないように注意が必要です。

        2、福利厚生や社内制度が整っていないことが多い
        ベンチャー企業は創業間もなく、そして急成長中であるため福利厚生やOJTや研修などの社内制度を整えることは二の次となってしまうことがあります。
        そのため、大企業と比べると福利厚生や社内制度が整備されていないことが多く、不満を感じてしまうことがあるかもしれません。
        ですので、入社したい・転職したい企業がある場合は、福利厚生や社内制度についてよく確認しておいた方が良いでしょう。
        しかし、福利厚生や社内制度については会社の成長とともに整っていく可能性も大いにありますし、また自分で制定したり、整備していくことも可能です。

        このように、ベンチャー企業の特徴である「仕事の裁量が多く、成長スピードが早い」という点はメリットでもある反面、デメリットにもなり得ます。
        しかし、メリット・デメリットはベンチャー企業だけでなく大企業にももちろんあります。
        どのような仕事を、どんな風にこなしていきたいのかを就職・転職する前によく考え、検討していくことが重要です。

        まとめ

        この記事では、ベンチャー企業についての定義や基本事項、中小企業との違いや、ベンチャー企業で働くメリットやデメリットなどについてまとめました。
        ベンチャー企業は、最新の技術や知識を使い、それまでになかった革新的なサービスや商品を提供してくれる存在です。最初は小さなベンチャー企業でも、今やなくてはならない大企業に成長した企業もたくさんあります。
        そのため、ベンチャー企業の仕事はインパクトが大きく、成長スピードが早い仕事を実践できる反面、福利厚生や社内制度などが不十分なことが多いというデメリットもあります。
        しかし、大企業でもベンチャー以外の中小企業でも、それぞれにメリットやデメリットはあります。
        就職や転職を考える際には、それぞれの長所や短所をよく吟味し、自分が本当にやりたい仕事や仕事のやり方について検討していくことが重要です。