ビジネスを運営していると様々な用語にぶつかることがあります。この用語を使ってこそ真のビジネスマンと言えるようなものですが、このなかなか難解なワードの中に年商という言葉があります。

会社の規模や売上を表す単語だということは何となく分かるのですが、実際にどういった形でこの年商というキーワードを使えばよいのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は今さら聞けないシリーズということで、年商の意味や売上高というキーワードとはどのように違うのかという部分についてご紹介していきます。ここで年商という言葉の意味をきちんと理解していただき、恥ずかしくない形でビジネストークを盛り上げていきましょう。

そもそも売上高とは

年商という言葉の意味をご紹介する前に、まずは売上高という言葉について解説をしていきます。

この売上高というのはご存知の通り会社の事業によってお客様から頂いたお金がどれくらいの金額になっているかということを表す数値です。つまり会社の売上を表す数値ということになります。使い方としては会社の売上高は先月で3,000万円を突破したというような形です。

そして、ほとんどの場合においてこの売上高という数値はある程度の期間を会社が勝手に区切ってその上で発表することができるという性質を持っています。

分かりやすく説明すると、売上高というのはある一定の期間の売上を表現するキーワードですので、1か月間の月間売上高という形で表現することもできれば、3ヶ月おきに発表する4半期売上高という形で表現することもできるわけです。

そして、これらが積み重なっていくと12ヶ月つまり1年間の売上高が出るわけですが、これが年商ということになるわけです。つまり売上高の1年分を表すキーワードが年商ということになるわけですね。

例えば1カ月の売上が1,000万円だった場合、単月売上高は1,000万円ということになりますし、そこから売上が徐々に伸びて行って3ヶ月目に売上が5,000万円を突破したということであれば4半期売上高は5,000万円ということになります。

さらにそこから2ヶ月ほど売上が順調に推移して最終的に6ヶ月目で売上高が6,000万円に到達した場合、半期の売上高は6,000万円だったと言った表現ができるようになります。

そこから徐々に推移して行き最終的に1年間経過した段階で売上高が1億3,000万円だった場合、年商は1億3,000万円の会社だということができるわけです。

ちなみに、この年商というのは会社の規模をはかるひとつのバロメーターでもあり、様々な金融機関による融資及び取引先が行う与信調査、法人クレジットカードの申し込みなどあらゆるところで会社の年商は問い合わせられることになります。ほとんどの場合は前年度年商という形で聞かれることになります。

年商は社長の収入ではない

またビジネスの世界に入りたての新人社長さんによくありがちな話ですが、年商と聞いてすぐさま社長さんの年収が非常に多いと勘違いするケースがあります。

当然のことですが年商はあくまで会社の売上高を1年分集めたものですので、これが社長さんの収入に直結するということではありません。

個人事業主の社長さんの場合は名称と収入がほぼ直結するというケースも決して0ではありませんが、ほとんどの場合はここから様々な経費や人件費などが引かれて行き、そこで最終的に残った利益のうちから社長さんの人件費として給与が決まるということになるわけです。

また、会社が法人組織の場合は基本的に利益をきちんと繰り越していかなくてはなりませんので、年商が大きい会社であっても社長さんの収入はそこまでまだ大きなものではないというケースも十分に存在します。

この辺りをきちんと理解していなければ、社長さんから年商を聞いた段階で「それだけお金があるのであればうちと是非取引してください、ぜひうちの商品を個人的にでも購入してください」という間違ったアプローチを行ってしまうことで相手の社長さんの気分を損ねてしまうという最悪の展開になることも十分に考えられます。

実際に、起業家同士の交流会などでもこのような基本的な部分を理解していなかったがためにビジネストークがいまいち盛り上がらず、それどころか相手の気分を害してしまい次回から一切声がかからなくなってしまったという新人起業家のケースもたくさん報告されています。

社長業はとにかくコミュニケーション能力ありきの業界ですが、勉強不足では生き抜いていくことはできません。もちろん会社の年商が大きいからといってプールしている資金が潤沢ということでもありません。

会社としての売上から様々な人件費や広告費などが引かれた後で、さらに税金や社会保険料なども引かれることになりますので、年商という部分は大きくても意外と会社の実際の利益という部分については大きくないケースがあるということをきちんと覚えておきましょう。

この辺りのことをきちんと理解していればビジネストークでも恥をかくことはまずなくなります。きちんとした言葉遣いできちんとキーワードを理解していれば、それだけ周りの先輩経営者の方からも可愛がっていただくことができるようになり、結果として新規受注や思わぬ大口取引先の紹介を受けることにも繋がるというわけです。

まとめ

このようにビジネスの世界においてはきちんと覚えておかなければならないルールがいくつか存在しますが、その中にはビジネス用語の意味をきちんと理解しておくということも含まれています。

特にビジネス初心者の場合は年商と社長さんの個人の収入を直結して考えてしまったり、その上で社長さんに大変失礼な言動をしてしまったがために交流会から追い出されてしまったり、その社長さんとのせっかくの取引チャンスが幻と消えてしまうというケースも十分に考えられます。

このような事態になってしまっては非常にもったいないので、出来る限りビジネス用語については正確に意味を覚えて恥ずかしくない形で使えるように練習しておきましょう。