今勤めている会社を辞めて、あるいは今通っている学校を辞めて自分でビジネスを起こし独立開業したいという方は、その情熱が冷めないうちにすぐに次の行動に移すべきであることは言うまでもありません。

しかし、情熱だけではビジネスはきちんと回っていきません。時には冷静な判断も必要です。独立すると決めた時は一番情熱のボルテージが高い状態にありますので、冷静な判断を失いがちです。

そこで今回は、独立したい時には確認しておくべき3つのチェックポイントについて解説をしていきます。

これらのポイントをきちんと押さえた上で独立開業するということであれば、よりスピード感と情熱を持って、それでいて磐石な体制でビジネスをスタートすることができるのではないでしょうか。

独立する前に1度振り返って考えよう

まず、独立する前に確認しておきたいことがあります。

それは独立する前に一度、それまでの人生やこれからのキャリアについて振り返る時間を設けるということです。

独立したい・独立開業をしたいと言う希望の中には様々な理由が内包されていることが考えられます。

例えばポジティブな理由であれば、今勤めているところの体制ではお客様を満足させることができないから自分のオリジナルの店で勝負したいということもあるでしょうし、もっともっと自由に活動して売上を上げていきたいと思っている方もいらっしゃることでしょう。

あるいは社会的な問題に対してアプローチしていくことで社会起業家のような形で貢献していきたいと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネガティブになる理由としては、これ以上自分は社会人や学生として貴重な時間を縛られたくない、すぐにでも自分でビジネスをスタートしてより自由な生活を手に入れたいと思われている方もいらっしゃることでしょう。

しかし、これらの情熱は時に冷静な判断を狂わせます。

この記事ではビジネスのスタートに水を差すようなことは一切申し上げません。

その代わりに独立する前に1度振り返って考えたい3つのポイントについてご紹介します。

ポイント1:収入

まず、1つ目のポイントは収入です。

現段階でどこかに勤めているという方は、もれなくお給料をもらいながら仕事をしている方が大多数ではないでしょうか。

この収入は独立開業すると最初数ヶ月のうちはほとんど無収入と思っていただいても決して大げさではありません。

これはなぜかと言うと現金の流動性が高いいわゆる小売業のような事業であれば、そこまで実感はないかもしれませんが、基本的に大きな収益となるのは法人と法人とのお付き合いです。

または個人のお客様であってもある程度の規模のお仕事になると、その代金は月掛払いあるいは前金を半額程度いただき残りは役務及び商品の提供後にいただくというような形になります。

場合によっては手形や小切手など現金化に少々時間のかかるものも存在します。
そういった部分を考えていくと基本的にはいわゆる日銭が入ってくると言う概念は捨て去らなければなりません。

こういったこともあり売上が出ていても出ていなくとも、最初の1ヶ月から2ヶ月の間はほとんど無給で過ごさなくてはならないというわけです。

これはブレイクしたての芸能人やお笑い芸人にも同じことが言えます。

彼らは例えばある日突然大ブレイクしてテレビにラジオに雑誌にと出演が増えたとしても、しばらくの間は現金が手元にないため非常に生活に困窮します。

こういったことをテレビやラジオなどで発言することもあるほどでそれだけ大きなお金が動く時というのは現金の流動性は低くなります。

そのため独立開業するのであれば、当面の生活資金をきちんと留保できているかどうかという部分を考えなくてはなりません。

あまりにも後先考えずに独立開業してしまうと、ビジネスを開始してから2ヶ月程度で資金ショート起こし資金繰りに奔走しながらビジネスを行うという悪循環に陥ってしまいます。

一旦こういった悪循環に陥るとほとんどそこから通常の状態に戻すことは難しくなってしまいます。

ポイント2:独立開業のアテ

そして、2つ目のポイントは独立開業のアテです。

これは商品の仕入先や提供できる役務にどのようなものがあるかという分析はもちろんのこと、マーケットがどの程度開けているかという分析を指します。

もっとシンプルに表現すると誰に何を売って生活していくのかということです。

提供する商品やサービス役務とお客様がいらっしゃって初めて事業は成立します。まれにトリッキーな事業計画を持っていて特定のお客様や特定の提供役務がなくても事業を継続することができるというプランを打ち上げる起業家の方がいらっしゃいますが、これについては相当百戦錬磨のビジネスマンでなければ大成させることは非常に困難です。

世間でその名が知られている企業家たちも水面下では非常に苦労しながら表面上華々しくビジネスを展開していることは言うまでもありません。彼らはいかに涼しい顔をしてビジネスをするかという部分に心血を注いでいるからです。

こういった部分を真に受けてしまい自分でも簡単にビジネスができるということで考えなしに独立開業してしまうのは考えものです。その反面、きちんと何を誰に売ってお金を頂くかという軸さえ設定することができていれば、独立開業の障害物は何もないと思ってよいでしょう。

ポイント3:本当に悔いは無いか

最後のポイントです。

これは精神論ではありますが、本当に今の環境を捨ててまで独立開業することに対して悔いはないかどうかというポイントが挙げられます。

この部分を間違えてしまうと、例えビジネスがうまくいったとしても本人の精神衛生上あまり良くない状況が続いてしまい、結果としてその事業が長続きしないということになってしまいます。

きちんと情熱を持ってビジネスを走りきることができるかどうかという部分が結局は何よりも重要なポイントになってきますので、この辺りについても少しの時間でいいので1度振り返って確認するようにしましょう。

まとめ

独立したい時にはなかなか後先を考えずにスタートしてしまいがちですが、やはり最低限押さえておきたいポイントは存在します。

今回ご紹介したようなポイントをもとに出来る限り大きなリスクを排除し安全性を確保した上で、精一杯自分の力をビジネスの世界で試してみるのはいかがでしょうか。